子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

社会科見学

前のめりで会場の様子を見ていたのはかーちゃんの方だった。

太郎は第49回衆議院議員総選挙で人生初の投票だったので、その記念に投票最終日の20時半に開票作業の会場へ一緒に行った。開票作業は一般公開していて町の1番大きな会館で作業服姿の町の職員が選挙委員長らしき人の説明を聞き作業を始めるところだった。実は開票作業を見たのはかーちゃんも初めてで、会場入り口の立入禁止のパイロンがあるぎりぎりに立って中の状態を把握しようと覗き込んだ。

考えてみれば不正をしていない事を公にするにはオープンにするのは当然なのだが、開票作業を一般公開してるなんて知らなかった。太郎と同い年の子どものママ友が町の非常勤職員で選挙管理の仕事をしているので開票を見ることができると教えてくれた。政治に興味がある太郎に「行く?」と聞くと間髪入れずに「行く!」と。結局初投票した3人の子どもとその親の計6人で見に行った。私たちの他には記者が数人いたが慣れているのか少し離れたロビーで静かに座っていた。しばらく入り口のライン外から会場内を覗いていると選挙管理委員と名乗る方が「お子さんと見に来てるの?」と声をかけてくださったので「子どもの初投票後の社会科見学です」と答えた。それから黙々と作業している会場の人々が何の役割で何をしているかを教えくれた。驚いたポイントはいっぱいある。自動開票読み取り装置はムサシという会社の製品で読み取られ分類されていく様子はオープンになっているが、その読み取りの早い事。1分間に660枚読み分類する技術は郵便局のハガキの郵便番号の自動読み取りの応用らしい。また分類されたその束をパラパラと目視で確認する人、機械で100枚ずつに分類する人、各政党から開票に立ち合い100枚ずつになった用紙の帯に判子を押す人、最後に選挙管理委員長の判子か押されて出馬された方の名前の前に投票用紙が積み上げていかれる。よく不正票があるとか不正行為が開票の際にあると言われたりするが、5回もチェックされてる一連の作業を見て誰かが何か不正をする隙がない事がよくわかった。

投票時に自分の書いた氏名や政党が消されて書き換えられる事を恐れて持参したマジックやボールペンで投票用紙に書こうとする人がいるらしいが、それは大変迷惑な行為だという事も教えてくれた。投票用紙は折っても勝手に開く特殊な用紙が使われていて水分に弱くボールペンなどの水分油分であっても他の紙にくっついてしまうらしい。そうなるとくっついた方とくっつけてしまった2票が無駄になる、今年はコロナもあって1人ずつの使い捨てのゴルフ場でスコアを書き込むような鉛筆の芯だけのペンが使われたとか。

投票初日は投票箱の中に何も入っていない事を確認する作業が初めの投票者が確認するのだがそれをする為に早くきて並んでいる人が必ずいるとか。

まぁ知らない事をいろいろ教えてくれた。

投票数は10時から30分ごとに読み上げられたが私たちは10時半で会場を後にした、職員は2時過ぎまで開票作業をしていたそうだ。町の職員さんお疲れ様です。