子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

たまご

たまごの形の様に少し楕円で、ためらいのない安定した曲線は銀色で、たまごの右下斜めに何となくわかってるくらいの崩れた字で書かれた「落合陽一」そのサインが我が家のダイニングにやってきた。

 

ここに至るまでの経緯と人のご縁ときっかけを丁寧に話しをしよう。

遡る事3年前、かーちゃんは地域の自治会の役員をしていた。肩書きは防犯部長、地域の部員と隔週土曜の夜に住宅地を歩いて見回りと地域で設置した防犯カメラの管理をしていた。高齢化している地域では かーちゃんくらいの年齢は働き盛りだから、地域のボランティアになかなか参加できないものだが、会長始め現役バリバリが半数を占めるバランスの良い自治会である。その時に同じく役員をしていたYさんとは子どもの学年も違い縁がなかったのだが自治会の活動を通し知り合いになり、我が家に工具を借りに来た時に重たい工具をYさんの車に運ぶのを手伝ったのが太郎だった。プログラミングができアプリを作れる太郎を軽く紹介して以来Yさんの所蔵するイマココラボの方と交流しアプリ作成の仕事を依頼されるようになった。また同じ住宅地に住む とある大学の先生にもYさんを通して知り合いになり、その先生の大学に遊びに行かせてもらい、そこで知り合った学生が主催するアントレプレナーの講演会に登壇依頼された。数人の登壇者の中で、後に太郎と一緒に事業プランを作成し2022年経産省の次世代のイノベーターの育成プログラムの"未踏アドバンスト"に採択されたビジネスのパートナーあゆさんと知り合う事となる。

時間軸で言うと近所のお付き合いから あゆさんと知り合うまで2ヶ月、そこから5ヶ月で未踏に採択され、そこから1ヶ月で未踏の先輩の落合陽一さんに呼ばれて筑波大の研究室に行き、ウチにサインが飾られるようになった。

かーちゃんも知らなかった"未踏"は一般的には知られてないと思ってるが、実は結構素晴らしい取り組みを経産省がしている。簡単に言えば日本のイノベーターがイノベーターの卵を見つけ育てるプログラムだ。わかりやすく言うと音楽のスター誕生オーディションをやってそれに受かった感じで、それの新規I T産業部門とでも言えば伝わるだろうか。また、賞金は国が出してる最高金額で採択されると最高1000万がその事業の人件費として支払われる。つまりアイデアが斬新でI Tで世の中にイノベーションを起こせるような開発を期限付きで後押ししてくれるのだ。またサポート体制がゴージャスで太郎のメンターはCNNが「世界を変える8人の天才」に選出しているロボット研究の第一人者の阪大の石黒浩教授、特許や資金調達などの観点から弁護士や税理士、スタートアップに関する講義などなどがある。2000年から22年間、現在卒業生は2000人、学閥のように未踏出身者ネットワークもある。

半径200mの近所付き合いから1年、太郎の拠点が渋谷なので1人でシェアハウス暮らしを始め、名古屋、大阪の出張があったり、知り合いの輪が広がっている。未踏のプロジェクト以外にもソニー関連会社のプロジェクト、音声コンテンツのプロジェクトでも働きつつ太郎のスキルを独自で高めている この"たまご"はまだ19歳…今年も指数関数的な飛躍を期待する。