子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

YouTube先生

先生から「次郎くんと連絡が取れない」とメールが来たのは後期がはじまる3週間前。各科目担当も担任もTeamsでやりとりしてるので基本は親が関与する事はないのだが、留年し前期の6教科中3教科がまた落第点でその追試や課題提出などを提示し救ってあげようとしてくれる各先生からのメールをブッちしてたらしい。それで成績をつける2週間前に最後の手段として親に連絡してきたのだった。かーちゃんはまず、その課題を次郎に確認させ今から間に合う教科とまた落とす教科にわけた。全部は間に合わない。なのに、悲しむ事も焦る事もない次郎の神経を疑う。投げやりで全くやる気はなく「こんな事をヤラせるのは屈辱で、こんな事やっても意味ない」と中間期末テストの正解を10回ずつ書く課題を3回目で投げ出した…

 

主体的に取り組まない、ただ時間をやり過ごす次郎の様子にかーちゃんは"もう導くのは無理"と何度も何度も何度も寄り添ってきた過去を思いながら、"このままの状況にいてはいけない"と次に進む事を提案した。

「次郎、学校辞めたい?」

「うん」

「どうしたい?」

「わかんない…」

「次を見つけるまで現状維持だよって言ってきたけど、このままは無駄だから次を探しな。かーちゃんが勧める道は自分の人生じゃないって思うだろうから、退学も次も自分で手続きをしな」

「わかった」

 

と、次の日にN高を見に行って高専の担任に連絡し退学意思を伝えてきた。 行動は早いが事務手続きを面倒くさがる次郎。辞めたいと言っただけでは辞めらない。正式な書類に署名して提出が必要なのに、なかなか出さない。かーちゃんが何度も「ちゃんと手続きしな!」と言っても「面倒くさ〜」と、「何でやらないの?」と聞いても「何となく」と言う毎日の会話が続いた挙句9/30に先生からギリギリ「今日手続きすれば後期の授業料の支払いはなくなりますよ」と電話が入りようやく動いた次郎は予約していた自動車学校の実技2時間を3,000円でキャンセルして後期の13万の授業料を払わないように手続きに出かけた。

高専には休学届けと退学届けを同時に出して、転出側と転入側の学校間書類のやりとりをしてもらった。だがこの手続きでも万年マイペースな次郎は書類に書く項目の「退学と転入理由」を先生に伝えるはずだったようなのに、全く連絡せず、また先生から「次郎君と連絡が取れない。今日中に返信がないと11月編入に間に合わない。」と10月11日にまたまたメールが来て先生をヤキモキさせた。もちろんかーちゃんも、毎日のように「次の手順は?」と何度も確認したのにも関わらず、「大丈夫、あとは学校どうしでやりとりでいいんだよ」って呑気な返事しかしない次郎、同じ時空の時間軸にいるとは思えない発言にウンザリだ。

現時点の状況は、高専を中退したのみ。編入の手続き中。8月からの夏休みはまだ続いていて、バイトもせず、セーリングとゲームしかしてない引きこもらないマイペースなニート実行中。

 

ゲームは何故やっちゃいけないの?かーちゃんや花子がNetflixばかり見て、とーちゃんが趣味の日曜大工をしてるのは良くてゲームは趣味として認めらはないの?

イヤイヤ、ゲームは夜中までやってるから昼夜逆転してダメなんだよ。って、じゃあゲームが悪いんじゃなくて昼夜逆転すると昼間活動できないからダメなんだったらゲームが悪いわけじゃないよね?切り離して考えないと…

 じゃぁ、夜勤や夜働いている人がいるのはダメなの?そんな事はないよ。夜働く人もいるから世の中は動いているんだし、いつ活動するかは生活スタイルなんじゃないの?夜勤の人を否定するの?

 そもそもゲームしてる人って何で夜やってるの?夜の時間帯は人が集まって、時間帯によって集まってるレベルと人数が違うんだよ。そっか、次郎にとって、ゲームを通して人と戯れる場所なんだね。かーちゃんが友だちとボーリングや映画やランチするのは良くって、ゲームで人と遊ぶのはいけないの?

 本を読むのは良くって、YouTubeばっか見てるのはいけないの?本より情報量が多い映像の方がいい場合もあるよね?本になるには時間がかかるから本の方が情報の鮮度が低いよね?

イーロンマスクの信者の次郎はほぼ動画は海外のコンテンツ。聴いている音楽のジャンルも情報の取り方も方法がかーちゃんと全く違う。理解不能な領域。

次郎の常識の中には世の中の仕組みが馬鹿げているんだと思う。古典的なかーちゃんとは全く違う世の中が見えてるんだなぁと、もしや かーちゃんがおかしいのか?と次郎の生活を見ていると思ってしまう。

素直なかーちゃんは次郎の生活を反省させたがってた事を改めて、ゼロから常識を疑ってみたそんな矢先、ますますわからない事実に直面した。

花子と一緒に受けた英検準1、花子が次郎の斜め後ろだった事もあり、試験後花子から「次郎って消しゴム落として無くしたみたいだったから花子が途中であげたんだよ。それにテストの途中で次郎30分も寝てたんだよ」と報告があった。テストでも勉強は全くしない次郎。テストってそう言うものでしょ?身についているかでしょ?とカッコいい言い訳やポリシーがあるわけでもないが、試験へのそんな姿勢に もうさすがにお金の無駄使いだと気がついた とーちゃんが「もうやめよう、次郎はもう今後は受けなくていい 俺は今後一切次郎と関わりたくない」と次郎を諦めたその矢先、1次の結果で次郎は合格、コツコツタイプの花子は不合格…

この結果はどう受け止めてたらいい?YouTube先生万歳か!?