子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

コミリョク

次郎は中間で40/44の順位だという事が担任の先生との面談でわかった。まぁ、最下位じゃなかったのね?と思うだけで順位にさほど意味はない。結局は単位が取れるかが重要なのだ。

 

毎週末金曜日に帰宅する次郎とはなるべく会話をしようと外食をしてる。普段寮で食べれない様なジャンクやラーメンを要望される。花子も居れば一緒に行くが、金曜の夜にプログラミングの塾に通うようになってからは次郎と2人の外食になったある夜のファミリーレストランで少し涙ぐむ次郎。

「授業がわからない、わからない事を先生に聞ける雰囲気がない、友達にも先輩にも聞けない」つまり愚痴である。

丁寧に状況を聞いてあげて次の日オンライン面談で担任の先生と話したところ「コミュニケーション能力がない」との事。「え?次郎が?」である。海外在住の時、先生や友達にすぐ馴染んで誰にでも優しい次郎に対して「帰国しないで!次郎だけ置いていって」と担任から言われた事も。空港で列に並んでいるだけで見知らぬ他国の人と友達になり飛行機の中でオンラインゲームをしていたのも次郎。コミュニケーション能力がないと言われた事はないし、シャイでもない次郎が何故?と思ったが次の先生の説明ではっきりわかった。

「必要な時に必要な人に必要な話しをできないのはコミュニケーションができるとは言いません。」

はい、その通りです先生!

「問題を解決するために他人を頼り、助けてもらうためにする会話もコミュニケーション能力の一つです。」

はい、その通りです先生!

 

8月になって期末も散々で二学期制の一学期が終わってようやく寮を退寮して帰ってきた次郎。もう学校には戻らないつもりらしい。

心配していた中卒になって、居心地のいい実家でニート生活が始まるんだろうなぁ。

次郎に「かーちゃん、次郎の育て方間違えたかなぁ?」と聞いたところ「ううん、間違ってないよ、自分の事好きだから」とサラッと言ってしまう次郎は本当にコミリョクが、ないんだろうか?