子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

年の功

飽きた。もう充分やったし、ここまでだ。かーちゃんの第二の夢の青春をかけた時間に終止符を打つ事にする。専門学校に通い始めたのが46歳でその後 予備校は2年の計4年間弱。主婦、子育て、バイトをしながら学生をやり資格試験のために頑張ってきたがもういい…資格が得られなかったが、もうこれ以上は無理、もう飽きた。

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試験2年目、晩に飲んだコーヒーが悪かったのか緊張していたのか一睡も出来なかったが、会場入り口に着くと予備校の先生が立っていて談笑する余裕もあった。

9時半過ぎ、かーちゃんが「今から飲みに行くんでしょ?」と先生に言うと「一緒に行く?合格率上げたいから(笑)」先生方が会場入り口前に立ってやって来る受験生に最後の激励をするスタイルは中学受験と変わらない習慣なんだなぁと思いながら軽く会釈をして検温の列に並んだ。受験番号のボードから かーちゃんは2階のF列前から3番、席に製図板のセッティングをしておにぎりを食べトイレへ行き、お決まりの部分詳細図のおさらいを最後に描いて時間を待つ…2年目となると試験前の時間の使い方も慣れている。

横も斜め前も偶然にも かーちゃんと同世代くらいの女性が座り、かーちゃんよりも御年配の男性も結構いた。学び直し、学びたい時に始められる文化が日本に少ない中、この業界は貴重な空気があるなぁと再認識していると試験15分前に注意点を繰り返すアナウンスがはじまり答案用紙、問題用紙が裏返しで配られ始めた。問題用紙は薄いので試験開始前に見ることができる…土地の形状は予備校でやっていたのがわかったので“できる!”と思ったが、立面図を描くところのGLが傾斜になっていた。???こんな問題解いた事ない。焦りながらも3階建ての平面図を計画し、立面図と部分詳細図の整合性を考えながらも明確な回答が思いつかないまま不完全なプランとなって5時間の戦いが終わってしまった。

夜、予備校の試験解説速報のYouTubeは荒れた。「金返せ!」「謝罪しろ!」「時間が無駄だった!」解説者の歯切れも悪い。それもそのはず、斜面の土地利用の問題は過去1級建築士試験で1度しか出てないらしい。私たちは2級だ。そんな対策をするはずがない。問題作成者の意地悪さを感じるし、どんなに頑張っても相対試験で半分が落ちるので難易度が徐々に上ってしまってる試験制度に疑問を感じる。

結局かーちゃんの夏は2年間なかった。プラス思考のかーちゃんは“コロナ禍だから何かに打ち込める時間になったからよかったよね〜、鬱防止、ボケ防止になったなら安いもの!“と納得させる思考方法で悲しい結果でもストレスを作らない技もある。これがいわゆる年の功ってやつかしらね?

今なら何でもトライできるかも!と次なる目標をダイエットに定め、今流行りの16時間プチ断食を始めたが、これも結果につながらないんだろうなぁと…“人生暇つぶし”身の丈にあった内容でエンドレスな失敗をして楽しく過ごそうっと気分を切り替えたかーちゃんの秋は始まったばかり、さぁよく働き、よく遊ぶぞ!