模索
かーちゃんの悩みは深い。テスト明けの花子を誘って2人で外食をした。「花子どう思う?かーちゃんどうしたらいい?」お悩み相談を中学生の娘にすがるように愚痴ってみた。
テストが終わったばかりだったので「私ね、何もやらないでテスト受けるのって不安なの。次郎は逃げていて先を考えてない。不安じゃないのが不思議。かーちゃんは次郎に甘い。パソコンや携帯を取り上げて情報から遮断させるないと。自由になっているお金も制限かけないと。エアコンや電気のつけっぱなしも花子には考えられない、もったいない。」
はーい、花子の言う事はごもっとも、かーちゃんもその通りだとわかってまーす。(お金は自由じゃないけど かーちゃんのへそくり場所を知られてしまい、勝手に使う様になったので次の日に早速銀行に入れました。)電気のつけっぱなしの話しはちょっと脱線してるが かーちゃんも気になっていたところだ。
子育てって難しいのよ、と心の中で思いつつ、未だ定まらない次郎の次の道は何なのか?次郎の命が輝く場所は何処なのか?本当にやりたい事は何なのか?真剣に思えば思うほどちゃんと未来と向き合って欲しいので、次郎がアニメや音楽に興味あると言えば、ライフイズテックの夏キャンプに行かせAdobeを使ってアニメ制作を体験したり、料理の道に行きたいと言えば辻調理師専門学校の大阪と東京のオープンキャンパスに行かせてた。
真剣に感じ考えて欲しかった、かーちゃんの愛情、頭ごなしに高専に戻りなさいと言わない、優しさなのか?厳しく言いきれない冷たさなのか?上手く導いてやれないもどかしさは かーちゃんの生きてきた時代の価値観はこれから通用しない部分もあるとわかるからでもある。きちんと向き合っていないのか?自問自答を繰り返す。
アニメ製作も料理もどちらも「楽しい!これが学びだ!」と言うくせにその後アニメ作りにのめり込むわけでも、毎日料理するわけでもない。そんなキッザニア探訪のような楽しい夏休みをプレゼントしても、昼夜逆転のゲームに戻ってしまう次郎は明らかに考えが甘く、想像力が欠如している。学校を辞めたい次郎には高専はどうも合わなかった様だ。「牢屋にいる様な感じ」もっと楽しい学校生活があると思ったらしいが次郎には灰色の重たい空気で酸欠だったのだろう。いや単なる甘えか?
将来を模索するにも、本人のやる気がないと何も応援できない。話し合っても、キッザニアをしてみてもしっくりこない一過性のエンターテイメントで終わってしまう…
中国の様に週のゲーム時間の規制を国でかけてもらいたい。このままでは中卒でニート。何よりも若い時間の浪費がもったいない。今の一時の快楽から這い上がれないアリ地獄で病んでいく。
3人の子どもを比べてみると、努力家で負けず嫌いの花子、情報収集力と実行力の太郎、少しやればできてしまう天才肌の次郎。どんなに恵まれていても心に炎🔥が無ければ能力の持ち腐れ、実際活かしたい時がきても手遅れ、活かされてない事が悲しいし腹立たしい。
コロナじゃなければ、片道切符で海外に追い出してやりたかった。
「嫌だから辞める」は悪い事じゃない。むしろ次の道を模索するのは前向きでもある…
学校にかわいい彼女がいれば問題は簡単に解決するんじゃないかなぁ、次郎?
あと10日で夏休みが終わる、さぁどうしようか?