子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

迷子

何がやりたいの?

子どもが見てる世界はキラキラしていて現実とかけ離れている、なのに将来を模索する年齢に近づくと自分は何者?で、何がやりたいか?を考えなければならない。世の中も現実も分からず自分もキラキラの中に入れると信じてしまってる。

感動を与える側になるには、キラキラの前にドロドロもジミ〜もいっぱいの努力もあるのに、現実につまずくと逃げるように次のキラキラを目指したくなる。

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ニートまっしぐら次郎の友達で近所に住む国立大2年の丸君も次郎同様人生の迷子だ。でも次郎よりイイのは自分で行動してるところだ。かーちゃんと丸君はLINEでお友達なので「ヤスリください」と突然メッセージがきた。何気に忙しいかーちゃんの時間がとれる朝の出勤前10分に来てもらい車庫内の道具置き場からヤスリを渡しながら「何に使うの?」「自転車の塗装で失敗したところを削ろうかと」「次郎と連絡とってる?退学したいだってさ、中卒だよ、なんかアドバイスしてあげて」「あ、僕も学校通えてなくって、鬱でカウンセリング受けていて、なんかやりたい事と違って、休学しようかと、でも親が許してくれなくて、次郎君もできなくても認めてほしいんじゃないかと、僕もそうだから、僕 家事やるから家に置いてもらえないかと、自転車いじっていて楽しいって気持ちが出てきたので少し前向きになってきたところで…」と、ポツポツと話し始めた顔はどんどんと横に傾いていってた。かーちゃんもその頭の角度に徐々に合わながら聞いていた。朝の忙しい時間帯じゃなかったらもっと話しを聞いてあげたかったが、真面目な迷子ちゃんだ。次郎は楽観的な迷子だから鬱にはならないと思うが、それはそれで深い考えにならない迷子のままか?

「寮生活馴染めなかった?友達いないの?」「学生続けるなら養う。でなければ働け、その場所があるなら」「次のステップに行けるまで続けな」とかーちゃん。「寮は行動の制限があるから窮屈だよ、でも友達はいるよお。友達に辞めること言ったら、え?って驚いてたよ。でも大学行くよ、それまで高専にいるよ」と、まぁ笑っちゃうくらい薄っぺらい迷子…何を目指そうが、どこに行こうがペラペラな感じは変わらないんだろうなぁと妙に納得してしまった。かーちゃんはもう次郎の事で自分の神経をすり減らすのは勘弁だ。大物に化けようが小物で終わろが1番関わりたくない、かーちゃんと対極にいる危ない人間の香りがする。親戚のおばさんくらいの関わりでイイんだがねぇ…