「(太郎が)かーちゃんを卒業」、「かーちゃんが(太郎を育てることから)卒業」どっち?どっちでもイイよ、選択して!
と太郎へ聞くと少し慌てて「まだイイよ」と。でもかーちゃんの気分的には後者で卒業したと感じた日だった。
かーちゃん子育て論を十分理解し体現している太郎にもう教えることはない。太郎が吸収する場所はもうウチにはない、外の大人や社会の中に身を置いて感じ、考え、進んでいけばいい。それができるし、太郎にとって今がその時だ。
一般的な高校2年生の冬は部活を引退し大学受験に本腰を入れている時期だろう。しかし太郎は両方とも縁がない。それでイイしその状況が太郎らしいので応援してきた。世の中の時間軸に惑わされる事なく太郎なりのロジックで人生の駒を進めていける。
本来多感でやる気のあるこの時期を部活と受験勉強に捧げていてはもったいない。自分と真剣に向き合い道を模索し社会に出る準備をする大切な時期に、それを考えずに周りの流れに同調し選択した未来に自信が持てないまま、進んでいると勘違いしながら過ごすにはあまりにももったいないという事を大人はきちんと子どもたちに教えてあげるべきだ。
かーちゃんの時代はどうだった?と聞かれたので、小中高と進学するたびに学校が家から遠くなりその分だけ視野が広がり経験が増えたが、社会に出るまで社会とは接点はバイトのみ、自分のいる場所に疑いもなく駒を進めていただけだった。今のように魔法のアイテムのネットで世界中の情報にアクセスできなかったと。
太郎はかーちゃんの時代のように1マスずつ進む必要はない。人生の選択を「並行して、飛ばして、また戻ること」も自由だ。自分なりの地図を広げて自分の特性で歩めばいい。
太郎は今日会社訪問をし、春休みにその会社にインターン行く事を決めてきた。通常なら大学3年生を受け入れているらしいが。大学は行くけど卒業しなくってイイよね?とも聞かれたが、どうぞご自由に…だ。ここまできたからかーちゃんは卒業!かーちゃんも自分の地図を広げますか!