子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

高尚な憂さ晴らし

太郎は1期目の総合型選抜いわゆるAOに落ちた。そして同大学同学部で学科を変えて2期を提出したところだ。

提出する内容は2000字以内の志願理由書、それを2枚のポスターにまとめたもの、それを説明する100枚のパワーポイント、3分にまとめた動画、本人を推薦する2名の推薦状。1期の結果が出て1週間で2期の締め切りなので、1期を満足する形で提出できなかった太郎は、1期を出してすぐに2期願書に着手した。

この作業は就活にも通じるとかーちゃんは思った。つまり今までの自分を振り返り、どのように歩み、何を感じて何をしてきたか、そしてこれから何をしたいか?どうしてそれが“この大学”なのか?それをまとめる作業で、就活する際も“この大学”というところが“会社”に変わっただけの事。自分を見つめ過去を振り返る作業…だから1期が不合格と分かった時、太郎は「自尊心が傷ついた」と言ってモヤモヤしていた。受かった子はTwitterなどのSNSでわかるらしく、その子達がいかに突出しているか経歴もわかってしまう世の中。太郎は「俺って結局中途半端なんだよなぁ」太郎の経歴は生徒会長でプログラミングでアプリが作れ実際に一般公開し使われていて、通常大学生が就活の時に行うインターンを受験中も続けていて、志望校の大学のとあるゼミに参加させてもらったくらいだ。つまりそのくらいじゃ結果を出しているうちに入らない、中途半端…「通常の試験の方が楽だね。やれば成績上がるし、自分の立ち位置がわかるから、受かりそうな所で勝負できる。AOは辛い」と。

2期の結果は出す前からわかっている。チャレンジしているだけだ。そんな時はかーちゃんは丁寧に話しを聞き、元気づけて明るく会話を終わらす様にしている。「過去の選択に一切後悔はない」と最終的には言っていた。

IBのスコアをとって海外大学を目指す事を考えていた高校1年の頃はわざわざ1人でオーストラリアの現地に大学を見に行って話しを聞いてきたし、独学で4回挫折したプログラミングも本格的に学びたいと言ってLife is techの塾に1年通い将来やりたい道と出会った。その技能を生かし今もインターンをしてるし、起業に興味があるのでTime Leapの塾のオンライン起業家教育も受けていて毎週出会う実際現在活躍しているCEO,CFOの方の話しに感動している。興味趣くまま好きな事をさせてあげてきた、最高な環境だと太郎はわかってくれていると嬉しいのだが…

認定証どまりだがGoogle大学が格安でコースを作っていて大学の意味がなくなる中、実際の世の中に使える技術を身につける事が要求されてくる子ども達世代。副業も認められ、働き方も住む場所も自由度が広がる今、教育だけは石器時代。早く子どもたちを自由にしてあげたい。我が子だけではない、世の中の子どもたちが無駄な事を学んでる時間の総数とエネルギーを考えると失神する。現代の読み書き算盤は明らかにかーちゃんの時代と違う。子どもたちの1番の呪縛は母親という人種だ。アップデートしないので過去の経験と周りの限られた情報で子どもを追い込む…双方不幸だ。

話しが外れてしまったので戻すが、2期を提出した太郎が朝「今日学校帰りに憂さ晴らしに東京に行ってくる」と。秋葉原?と思ったかーちゃんだったが実際は教科書問題の議論だと!?

日中韓の歴史教科書についてTime Leapの同期の子が主催する学生同士で話し合う場に参加するという。参加人数の半分はTime Leapで知り合った友達、他半分は軽井沢のIBを受けていてわざわざ1泊と自己負担でPCR検査をしないと帰れない覚悟で話し合いに来た意識の高い高校生だったらしい。第二次世界大戦の教科書認識、その中にはもちろん中国人、韓国人もいたらしい。現代史7割の中国、70ページを割く韓国、1ページの日本…日本人の参加者の半分は慰安婦を知らなかったという事実。IBの技法での議論展開など「やっぱり実際に会って話すのっていいよね!」と。随分高尚な憂さ晴らしでしたね。