子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

教育論⑥ 身近な伝記

子どもたちには知り合いになった知人や著名人の経歴をよく話す。伝記だと遠い、今生きている人の話はグッと近く感じる事ができる。

興味のある人に「今のあなたを形成したものは何か」を直接聞いて それを子どもたちに伝える。例えばコンバインで冬季 ソチ オリンピックでノーマルヒル銀メダリストの渡部暁斗選手。彼の答えは「叱ってくれた良き先輩」だった。当時海外に住んでいた かーちゃんは試合終了後観客席にいた暁斗選手に「ウチにご飯たべにこない?」と誘い暁斗選手はチーム一同を連れて遊びに来てくれたことがあった。選手の生活は過酷だ。シーズンの11月から3月までに世界各地で十数試合を行い、各試合の入賞者に順位に応じた得点(ワールドカップポイント)を与えてその合計により年間王者(総合優勝)を決定する。つまり選手の生活を簡単に言えば毎週末 世界の会場を移動しながら試合をこなしていく。ほぼヨーロッパで行なっているので日本人選手は一度シーズンに入ると帰国する事はない。試合と試合の間の5日間で移動や身体のメンテナンスを技術の向上 トレーニングをその場その場で行いながら結果を出すのだ。ホテルの食事だって日本人の口に合うものばかりはないだろうし(実際 ◯◯国の大会の会場のホテルの食事は不味くて有名とか教えてくれた)、旅行でさえそんな長期だったら疲れるだろうに、精神的にも肉体的にも鍛えてないと闘えないと思う。しかも選手を続ける限り毎年その生活が続く。そんな中、我が家に立ち寄ってくれて一緒に時間を過ごしてくれたのだった。その時の振る舞いに感激し それからずっと見ていきたいと思うファンになった。チームをまとめるのは暁斗選手より年上のリーダーがいるが、もっとも成績を残している暁斗選手が食事の際お誕生日席に着いた。チーム内の雰囲気もよく 先輩や後輩への程よい気づかいをしながら和やかな空間を感じさせてくれたし、一緒に食べていたが食事をさっさと終わらせて途中から部屋に戻っていた子どもたちの部屋にも遊びに行って仲良く接してくれていたりと、一流の選手のさりげない行動には惚れ惚れする。また試合の後のインタビューで 暁斗選手は優秀しても成績が振るわなくても必ずその試合でよかったところと反省するところを1つずつ言っている事に気がついた。スポーツ選手に限らず 良い時はおごらず、調子が悪くても落胆せず...の精神は日常生活でも見習いたい姿だ。

有名な選手や著名人に限らず、これは!と思う発見をした時は子どもたちにかーちゃんは語る。こんな人がいたんだよ。すごくない?とか、かっこいいよね〜とか、逆にお勉強ができても人生の選択肢を間違ってない?とか!

余談だが 他人から どうやって育ててるの?と我が子を褒められる事が度々ある。で、花子とママ友と一緒に食事をしているときに直接花子に聞いてみた。「今のあなたを形成したものは何か?」さっきの問いと同じ内容。「いろんな人の “いいなぁ 真似したいなぁ”と思える行動をしている」と花子。え?それで気になるのはかーちゃんの振る舞い。「え、花子、かーちゃんを真似したいと思えるところある?」「あるところもあるけど、そうじゃないところは真似しない」...そんな答え、あなたは正しい!でもパジャマのズボンのウエストのゴムに手を挟んで寝るのは真似しなくって良いよ、気がついてないかも知れないけど!