子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

延長線上には何もない…

ニュースやラジオで「コロナで学生は可哀想だ、学ぶ機会を失っている」などと言う超イイ加減な考えてないコメントを聞くと、過去の習慣から前向きに脱皮できない感情を公共の電波にのせて民を思考停止にさせないで欲しいと思ってしまうかーちゃんは ひねくれ者だろうか?

確かに次郎は昨年1年間高専1年生で友達もできない中のオンライン授業生活で、昼夜逆転ゲーム三昧に単位を5つも落とし危うくあと1つで留年だったので通学できていればもう少し単位は落とさなかったかも?と思うところはあるので"学ぶ機会を失った"のかもしれないが"可哀想だ"とは思わない。最近になって本人も最低な1年を過ごしたと自覚したらしいので"何かを学んだ"と思いたい。若いうちの回り道は自立の一歩だ。

太郎に至っては完全に今の環境は追い風だ。

受験に落ちた太郎は附属大学にギリギリ進学できたので大学生活を始めている。自宅から学部校舎が片道2時間で通いきれるか心配したが、授業はハイブリッドで通学もオンラインも選べるらしく、始めは通っていたが入学から1ヶ月たたないうちに定期も解約し週1の実験の時しか通学してない。「そんな生活で大丈夫?」と一日中部屋にいる太郎を心配し聞いてみると理論的に肯定的な反応が聞けた。片道2時間の通学は読書ができたので苦痛ではなかったが授業を聞きながら課題をするには同時に何台もパソコンを使える部屋でオンラインが効率的。他の学生は大学の勉強と課題だけかもしれないが、太郎は高校の時から続けているIT企業のインターン先のバイトとプログラミング塾のメンター(講師)になる為の課題で週20時間学校外の事をしなければならないから通学が必要な教科を週1日に集め後は自宅でイイと。

「そんなんで友だちはできるの?さびしくないの?」と心配すると、またまた戦略的な方法で難なくクリアしていた。高校では使ってなかったTwitterを活用し1日3回以上つぶやいて自己アピールし大学が始まる頃には学部で認知度を上げていたらしい。2つのサークルにも所属し、大学卒業生で現社会人の先輩ともすでにつながっていて卒業生の就職先や就活に有利になる話を聞いているらしい…おそるべし現代人。人と会う時は計画的に意味あるイベントとしている。仲良くなった知り合いは必ずウチに連れてくる。部屋でオンラインしながら大笑いしてるし、しゃべり声は頻繁。効率的で関係性も築いている。そんな時代なんだぁね。

今後の世の中をかーちゃんの視点で推測すると「学び方」は大きく変化すると思っている。「1時間先生のわからない授業をYouTubeで調べて聞いたら5分でわかったよ、何なんだろうね?(この状況)」次郎が対面授業になってつぶやいた。かーちゃんは何も答えられないのが悔しかった。

簡単に調べられる知識に価値がなくなってくるので、何かを習得する学び方が知識ベースだったものは価値がなくなってくる。極論わかりやすいYouTube先生が1人いれば自己学習できる子に学校は不要だ。Amazonで商品を購入する様にポチッと学びたいものを受講して資格が得られる時が来るかもしれない。それより求められるのは習得したものを活用する場、学びから繋がった仕事、その整備…この辺の筋が通りスッキリしてくれば学校や学年がなくなり、いわゆる社会人の学び直しもしやすくなるのでは?早くみんな気がついて、無意味な受験と労力とお金、膨大な無駄をやめようよ。

時代の過渡期、今までの延長線上には何もない…