子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

大したこと…はない

太郎はIBを辞める決断をした。

予備試験が始まる月曜日の4日前の金曜日いつもの落ち着いた口調より、何か伺うような感じで「いいかなぁ?IB取らなくても。」ときたもんだ!

IBを取るためにその学校で学んできたんじゃないんかい?とツッコミたくなったが、まずは冷静を装って「何でとらないの?」と聞くと理由は2つ、IB取得するための課題が多いので受験準備と並行して取り組めない事とIBを使って大学受験をしないと決めたからという。かーちゃんとしては折角今まで学んで来たんだからIB取りつつ受験すればいいと思っていた。また、もしかしたらそれを使う時が来るかもしれないし、何よりまだ日本でのIB取得は一般的ではなく希少性が高いから、それだけで意味がある…今までの学費も、IB受験資格も正直もったいないと思ってしまった。高校に入学する時点では海外大学を視野に入れれるようにIB取得を考えていたし、実際高校1年の春休みにはオーストラリアの大学を1人で見学にも行っていて、帰国後はIBを取得して海外大を目指す事を目標にしていた。

だのに、思った通り進まないのが人生…しかもかーちゃんの人生ではない…太郎の言い分もわかる。

太郎は将来やりたい方向性が固まってきたので受験する学科、大学も夏前には決めていた。IBで学んできた太郎は普通受験が実質無理だ。太郎が行きたい大学では総合型選抜(旧AO入試)がある。だからそれで受験を目指す。塾に行かず自力で挑みたいとも言ってるので、かーちゃんがとやかく言う事はない、太郎の受験であり太郎の人生だ。

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担任の先生とは日曜日の夕方にzoomで面談が急遽入った。先生も急な展開の対応に大変だったと思うし、それに感謝する。話した内容は太郎の意識、親の意見、IB辞退の確認だ。太郎の意識は辞退する2つの理由を説明し、親がそれに納得している事の確認だった。先生が心配していたのは学校でIBコースは初年度生なので、IBコースに入れた事をどう思っているのかが気になった様だった。実際のところかーちゃんが受けてきた学びのスタイルじゃないので太郎のIB授業で何をやってるか想像はつかないが、普段太郎がかーちゃんに話してくる政治歴史の幅の広さと思考の深さ、同じトピックスでもメディアによる意見の違いやそれについての考えを聞いている限り、とーちゃん や かーちゃんをとっくに追い越していると自信を持って自慢できる。だから先生には“IB教育は素晴らしい。ただ太郎の受験に使わないだけ”と伝えた。そして辞退の確認事項はIBを取得していないと成績証明には記録されるし、それに対して文句を言わないと言うような内容を適当に文章で書いて署名し月曜日のIB予備テスト前に提出することとなった。

太郎が辞退した次の週にも1人IB辞退が出た。その子は一般受験をするらしく塾に行き始めた。高校入学時点で英検準1を持っている子なので、英語を使っての受験を模索している様だが、コロナ禍で進路が国内傾向になってしまうのは運なのだろう。

若いうちの1、2年は大きいようだが、人生の1、2年の違いは大したこと…はない。好きに歩んでくだされ。