子育て実験中

忙しくて大学休学中の長男、勉強好きすぎて高専2年2回目を中退してゲーム三昧の次男、参考にならない兄2人を見てモヤモヤの高1女子、3人の個性を活かした分野を模索、どの育て方が未来を切り開くか?実験中!

最高に贅沢な

相変わらず2度寝をかーちゃんのベッドでしてる次郎に「起きないの?」と聞いたところ「ちょっと待ってて………あ!そう言うだったのか!」と飛び起きてきた。「今さ、恐竜と戦ってたんだけど、俺だけ負けて…それって恐竜🦕は今の俺の不安で、俺だけ負けてるってこと!?」

まぁ頭がお花畑の次郎は一留(一流とも言うらしい)の学生で勉強熱心なので高専2年生をもう一度やっている。落とした科目だけ取ればいいのでゆったり感が漂っている。

退寮した次郎は高専に片道2時間半かけて通っている。落とした授業が1時間目からある時は5時45分に家を出て夕方に帰って来る事もあるし、1時間だけ受けてお昼を食べずに帰って来る事もある。水曜日は落とした科目がないので自由時間だ。サイクリングや高校を中退した地元の友達と釣り🎣に行ったり、バイトやもちろん何もせずにゴロゴロしてる時もある。

一方、太郎は海が見れるリゾート地で車の免許宿泊を探してきて大学休学生活をスタートした。新学期新生活が始まる4月から車の合宿の教習に参加する人は変わり者、もしくは世の中の流れに逆らえる人だって事をかーちゃんは太郎に伝えていたが、そんなのは想定内だったらしい。安く合宿で免許が取れる所を探していたらうどんの美味しい県だったらしく入校にいそいそと出かけた。タバコ臭い合宿所だったという以外は楽しめたらしい。というのも普通の生活をしていたら出会えない人との交流が新鮮だったようだ。高卒、宗教団体の事務をしてる子、哲学専攻で卒論に行き詰まり休学した京大の4年生2回目の子、高卒で携帯販売員で月50以上稼ぐ子…また、教習所のある街をぶらついていたら軽自動車が多いことにも気がついたらしい。環境を変えると発見があるのね?いかに偏った場所で普段生活をしているか気がついたようだ。

22時に最寄りの駅から最終のバスに乗らないと帰れない家に住んでる かーちゃんは、まだお酒の飲めないタクシードライバーが増えたことに喜んでいる。まぁ、休学中なのに忙しい太郎はあんまり家に、いないので配車する機会は少ないが…

そんな独特な春をそれぞれスタートした太郎と次郎だが、1日一緒に過ごした事があった。それは次郎が進路を悩んでいるときに訪問したphone appliの、萩にあるオフィスを訪問した事である。そこは高卒、高専卒の技術者のオフィスで、太郎はphone appliでインターンをしていた時から同世代の働いている様子を知りたいと考えていたし、次郎は高専経験者の方の話しが聞きたかったのだ。計画は日帰り、朝1番の電車と飛行機で行き、最終で帰ってきた。高専卒の方も次郎同様留年を経験していて高専時代は楽しい事は全く無く、卒業してその状態から解放されたようだ。就職はいろいろ調べてphone appliが1番ホワイトで良い会社だと思ったからだそうだ。

多感で人生を模索している時に、多様な考えや生き方、人との出会いは自問のきっかけになる。自由に悩める時間は最高に贅沢な時間だったって事にいつか気がつく事があるだろうか?